インスリンを考えてダイエットを成功させよう
公開日:2020.12.16 | ダイエット |
皆さんこんにちは。
TotalCareLabのトレーナーの鳥飼です。
今日はパーソナルジムに通いたいなと思っている方や、ダイエットをしたいなと思っている方に耳寄りな情報を発信させていただきます。
さて、今日のテーマは「インスリン」です。
■インスリンの役割
このインスリンを考えるときに、
二つのインスリンの分泌があるというお話をしたいと思います。
【参考】インスリンは空腹時には分泌されないの?2パターンのインスリン分泌 | BELCE (jin-diabetes.com)
そもそもインスリンとはどのようなものか??
名前は聞いたことあるという方も多いのではないでしょうか??
インスリンとは、人が物を食べるとき糖質を食べると血液の中に糖質が入ってきます。
この血液の中に糖質がどれぐらい含まれているのかというのを「血糖値」という値で示すのですが、血糖値が急激に高くなれば急激なほど脂肪になりやすいです。
そこで物を食べた後に血糖値を下げていく必要があります。
物を食べたときに血糖値が上昇して分を落としてくれる役割をするのが、
この「インスリン」になります。
■インスリンの2つの分泌
さて、インスリンというのはそういう血糖値を落とす役割をするのですが、このインスリンの分泌というのには2種類あります。
「基礎分泌」もう一つは、「追加分泌」というものです。
先ほどお話をした食事を食べた後に、インスリンを分泌して血糖値を落としていくというのは、追加分泌と呼ばれるものになってきます。
白米であったりとか、うどんだったりとかそういった炭水化物を食べたときというのは、血糖値が急激に上昇していきます。
そこでそれを血糖値を下げていくためにインスリンが分泌されます。
心臓を動かしたり、呼吸をさせたり、そういった生命活動の維持に必要なホルモンは常に分泌されているのですが、このインスリンというのは血糖値が上がったときに多く分泌されるものになります。
また逆に、血糖値を上昇させてしまうホルモンというものも存在をします。
それが「コルチゾール」というホルモンです。
ストレスがかかったときに主に血糖値を上昇させてしまいますので、食事に関係なく、ストレスがかかってしまうと、コルチゾールが分泌されてしまい、内臓脂肪であったり皮下脂肪を増やしてしまうということになっています。
■空腹時のインスリン
また、空腹時何も食事をとっていないときにもインスリンというのは分泌をされています。
この常に分泌されているインスリンの量のことを「空腹時インスリン値」といいます。
専門的な言い方ではF-IRIと表すことが多いです。
さて、この空腹時インスリン値というのは、基礎分泌と呼ばれるもので、
糖尿病の患者の方であれば、基礎分泌のインスリン分泌量が下がってしまいます。
また、食事をとっていないとき、空腹時にインスリンの分泌量というのはかなり少なくなっているので、血糖上昇させる「グルカゴン」というものの分泌が高まっています。
このような空腹時にグルカゴンで作られる、血液中のブドウ糖が脳など生きるのに必要な糖質としてエネルギー元として使われていきます。
さて、インスリン分泌というのは、基礎分泌があって、追加分泌というものがあるというお話をしました。
■新しい研究
今日は一つ、ご紹介したい文献があります。
【参考】CiNii 論文 – 内臓脂肪だけでなく皮下脂肪もインスリン抵抗性に関与する
こちらの文献というのは、
内臓脂肪だけでなく、皮下脂肪もインスリン抵抗性に関与するという研究です。
すなわち、インスリンというものが分泌されて血糖値が下がっていくというところに影響を与える、急激な血糖値の上昇と急激な血糖値の下降、これが脂肪を作ってしまう原因になってくるのですが、
それは今までは内臓脂肪に影響がありますよと、ブログでも記載をしたことがあると思います。
しかし、この研究によると空腹時のインスリン値というのは、糖尿病患者だけではなく、生活習慣が悪い方であってもインスリンの空腹時インスリン値というのは低いということがわかったようです。
また、この空腹時インスリン値というのは体重の増減に伴って変わってくるということも報告されています。
先ほどお伝えしたみたいに、空腹時インスリン値というのは、内臓脂肪に特に影響があると思われてきたのですが、この研究によると、皮下脂肪も含めて変わってくるそうです。
そして何よりこの研究で一番驚きがあったのが、内臓脂肪よりも皮下脂肪の
増減の方が空腹時インスリン値と相関関係が強かったということが書かれています。
なので、生活習慣病だったり糖尿病ですね、そういった影響がある方は、内臓脂肪だけではなく、皮下脂肪にも影響が及ぼされるということがわかりました。
このインスリン値というものを正常にコントロールできるような生活習慣を心がけていきたいものですね。
本日はインスリンについてお話をしてきました。いかがだったでしょうか?