【反射】運動の基本を知ろう Iaニューロン.aニューロン.γニューロン
公開日:2021.02.12 | スポーツ |
こんちは!鳥飼です。
今日はコンディショニングの基礎を知れば運動が分かるということで、伸張反射と拮抗抑制反射という反射のメカニズムを、誰にでもわかるように解説していきます。
Iαニューロン.αニューロン.γニューロン.この3つだけで理解をできます!
ということで今回、筋紡錘の働きっていうような内容になっているんですけれども、「脚気の検査」ってありますよね。
ポンポン膝の下を叩くと足が上がるよっていうやつです。
あまり知ってる人いないかもしれないですけど、顎をポンポンやっても口って開かないじゃないですか?
これ本当は骨だけの仕組みで言ったらここを叩いたら口もカバーって開くはずなんですよ。
ということは、実は叩いたときに、口を閉めるっていう動作が起こってるっていうことなんですよね。
これも下顎帯反射っていうものです。膝蓋腱反射と呼ばれる脚気の叩いてあげるやつと同じ仕組みで起こってるんですけども、
それが大きく言うと、
伸張反射(SSR)という分類に入ります。
この伸張反射について、今日はしっかりと見ていきたいと思います。
まずは大前提として反射の話を簡単に説明しておきますけれども、
例えば、熱いものだったりで沸騰しているお湯、何か触ってしまったときって、気づいたらてうわって引っ込めてますよね
思ったときにはもうすでに引っ込めてるじゃないですか。
それって何でだろうっていう話なんですけれども、
体についてる骨についてる筋肉っていうのは基本的に脳の大脳底部から指令を出して動かしてるわけで、
例えば反射でなければ
痛い、熱いって思うのは刺激への対応っていうのは感覚ニューロンから脳みそに入っていって、大脳の体制感覚質っていうとこで感じる刺激から、腕を引っ込めろという指示を出します。
つまりこれは反射ではなく、自分の意思で評価していることになります。
自分の意思で動かしていることになりますね。
でも、それって時間がかかるんですよね。
かなり危険な状態とか、熱さ、痛みがダメージを人間にかけるよっていうときには、感覚ニューロンを通って大脳のところまで情報入れずに、
入ってきても脊髄まで入ったら、回避動作、逃げる動作を使いましょうよっていう対応が取れます。(脊髄反射)
だから基本的には反射っていうのは、
「危険を回避する」っていう行動の一つになっているわけなんですね。
その中の伸張反射を見ていきましょう。
脚気は膝蓋腱反射って言いますね。
骨格筋、これは錘外筋という言い方もあります。
実は筋肉の奥深くに筋紡錘という(これも実は筋肉でできてるんですけれども)
セットされてるんですけど、そいつを筋紡錘っていったり、錘外筋っていうふうに言うんですね。
筋紡錘っていうのは、筋肉の伸張具合をチェックするメーターなんですよ。
この筋紡錘ってやつがその人間の筋肉がぱっと引っ張られたときっていうのは、
膝蓋腱はここを叩くっていうのは実は大腿四頭筋をぐっと引っ張ったよっていう刺激になるんですね。
筋紡錘からするとぐっと引っ張ったよっていう刺激になるわけです。
引っ張られたよっていう、その状態をチェックするメーターなんですが、この筋を引っ張られたよっていう状態を感じることによって、感覚中枢である脊髄に情報を送ります。
ここはもう名前を覚えていくしかないんですけれども、
Iaニューロンという神経戦を使って脊髄に送るわけですね。
そうすると速度やこのくらいの感じ引っ張られましたよっていう情報は入ってくる脊髄の方に、脊髄に入ってきたらその情報を元に筋肉収縮させる指令を出そうということになります。
神経と神経の接合してる部分はシナプスっていうんですけども、ここで乗り換えて情報をもらって、a運動ニューロンという神経なんですけど
この神経を使って、骨格筋なものに収縮させる指令を流すんです。
シンプルですよね。
いっぱい引っ張られるだろうという情報を、筋紡錘が教えてくれる。
それによって骨格筋を収縮させてしまおうっていうこれはα運動神経ってやつを使って指令を出すっていうふうになってるわけですね。
はい。そこでもう一つ関わってくるここにγ運動ニューロンというやつもあるわけなんですけど、このγ運動神経はどこに行ってますかって言ったらこれ、脊髄から筋紡錘の方に指令が入ってきます。
筋紡錘もさっき言ったように、筋でできてるんですよ。
筋肉で出来てるから、筋肉って休んでいたら仕事にならないんで、
休んでたらさぼってるって思って刺激を入れてあって、休まないようにしてやらないといけないんですね。
γ運動ニューロンでずっと刺激を筋紡錘に入れておくんです
ちゃんと働けばっていう刺激を送っとることによって筋紡錘がちゃんと正確な数値を出せるようになる。
それによって筋肉が引っ張られたときにこの情報を正確に送ることができる。
それを受けてα運動ニューロンで骨格を多く収縮させるっていうことで、叩いたら上がるよっていう仕組みになってるわけなんですね。
下の顎を叩いた場合もこれは下顎帯反射って言うんですけれども、叩いたときを引っ張られた刺激を感じて顎の骨を持ち上げるように、この筋肉がちょっと収縮するっていうことが起きています。
内側に情報を入れることは骨格筋を収縮させろ運動神経、
外へ出ていくのは感覚神経といいまして
感覚ニューロン、運動ニューロンはこの筋紡錘が緩んでさぼってたらいけないんで、感度を保つために刺激を入れてやるγ運動神経
そうすると筋肉が収縮するから、引っ張られて上がるんだけど、
裏側にもくっついてるわけなんで、こっちは反対側の裏側に付いてる筋肉は収縮を緩める指令が出ます。
拮抗抑制反射というのでその言葉も知っておきましょう。
要するに曲がるためにはこっちが収縮して引っ張らないといけないけど、こっちも収縮してたら動かなくなる
反射が起こったときには逆にこっちの筋肉は緩めてやっとかないといけないよねっていう
その拮抗抑制反射っていうの同時に起こってるんですね。
それを知っておきましょう。
この伸張反射は単シナプス反射です。
シナプスっていうのは神経から神経の乗り換えポイントです。
だから、乗り換えが1回しかないってことです。
2個ある場合は多シナプス反射っていう言い方をします。
実は伸張反射しか単シナプス反射はないので、逆にこれ以外の反射もたくさんありますけどこれ以外だったら、多シナプス反射だなと思ってOKなわけです。
今日の解説は以上になります。ありがとうございました。